2016年 09月 10日
第4回「街歩き&グルメの会」(グルメ編) |
~大阪くらしの今昔館で江戸時代へタイムスリップ、
そして沖縄料理&ネパール料理で暑気払いの巻~
■第4回「街歩き&グルメの会」を開催しました!
皆さん、こんにちは。お元気ですか?浜田知宏(3年9組)です。
7月に第3回街歩き&グルメの会を開催したばかりですが、な、な、なんと翌8月に第4回を実施する運びとなりました。
この猛暑の中で街歩きを敢行して熱中症になっては大変ということで、今回は冷房完備の行き届いた「大阪くらしの今昔館」の見学会となりました。
ここは言うまでもなく、わが会のナビゲーター酒井裕一君(3年3組)のホームグランド! 大阪の歴史や文化を楽しく学べる体験型の博物館です。とくに大阪の江戸時代後期の町並みを再現したフロアは圧巻で、その町並みを歩いているとホント、江戸時代にタイムスリップした感覚を味わえます。
今回の展示は夏バージョンだったので、天神祭のお囃子が聞こえてきたり、花火が上がったりして、江戸時代の夏の風情を疑似体験できましたよ~
ほかにも明治時代から戦後にかけての住居や街を楽しく学べるように、模型やジオラマなどでいろいろと工夫された展示があり、ホント、興味が尽きませんでした。
そして今やここは大阪が誇る一大観光スポットなんです! とくに外国人観光客には口コミで広がっているようで、現在では入館者の6割近くは外国人で占めているそうです。韓国や台湾からの方が多いとか。
観光情報サイトのトリップアドバイザーでは今昔館が数ある大阪の観光スポットの中で堂々の18位! なんと法善寺横丁や中之島公園や四天王寺よりもランクは上なんです! さらに、博物館では46か所中で1位! 大阪歴史博物館やキッズプラザ大阪よりも上なんです! す、すげぇ~!
さて、今回は参加者の日程調整が難航し、2回に分けて開催することにしました。第1回は8月6日(土)に、第2回は28日(日)に開催。グルメの会は第1回が沖縄料理のお店「梯梧家(でいごや)」で、第2回はネパール料理のお店「カンティプール」で開催の運びとなりました。両方のグルメの会に参加したメンバーも数名おり、どちらも飲めや歌え(?)の盛り上がりで猛暑をぶっ飛ばすことができました・・・(^_^;)
今回の今昔館の案内役は言うまでもなく“ブラ・酒井”こと酒井君!
酒井君、今回は資料の準備や当日の案内・解説だけでなく、グルメの会のお店の手配まですべてやっていただいて、ホント、ありがとうございました!m(__)m
それでは、ここからは大野君の写真をまじえながら、今昔館のシニア解説員・酒井君直々に今昔館の魅力や見どころを語っていただきます。では酒井君、よろしく~
■大阪くらしの今昔館のご報告
第4回街歩きは、暑い最中は屋内でということで、大阪くらしの今昔館の見学会。8月6日(日)と、28日(日)の2グループに分かれて、ミュージアムボランティア町家衆の酒井(3年3組)の案内で、常設展示と特別展を見ていただきました。
大阪くらしの今昔館は、今年の4月26日に開館15周年を迎えました。その際の谷直樹館長からのメッセージです。
≪大阪市立住まいのミュージアム(愛称:大阪くらしの今昔館)は、「住まいの歴史と文化」をテーマにした、日本で初めての専門ミュージアムで、平成13年(2001年)4月26日に開館しました。この間、今昔館では、町の風景や暮らしの変化をさまざまな切り口で展示してきました。ここでは15年間の成果を振り返ってみたいと思います。
常設展示は、江戸時代の大坂の町並みを実物大で再現した「なにわ町家の歳時記」、大阪の近代を精密なジオラマ模型と実物資料で展示した「モダン大阪パノラマ遊覧」から成り立っています。江戸時代の町並みでは、朝・昼・晩の一日を音と照明で演出し、季節ごとにしつらいを変えるため、博物館の専門家から“劇場型展示”と評価されました。このような博物館の展示設計は、15年前には画期的なものでした。今昔館の展示がいまだに陳腐化しないのは、 開館時の企画・設計と丁寧な施工によることは言うまでもありません。≫
館長のメッセージの続きは、こちらでご覧いただけます。
それでは、大阪くらしの今昔館の見どころを開館10年記念誌「大阪くらしの今昔館ものがたり」からの引用をまじえてご紹介していきましょう。
以下は、こちらからご覧ください。
≫ http://oskkochizu.exblog.jp/25801940/
■グルメの会へ移動
6日、28日の両日ともに、5時の閉館時間ぎりぎりまで今昔館を見ていただき、グルメの会会場へ向かいました。中崎町界隈は戦災を免れたので、古くからの長屋が残っており、おしゃれなお店に改装された長屋もあります。浪花町の長屋を見ながら、お店へと急ぎました。
■グルメの会のご報告
さて、ここからは後半の部「グルメの会」のご報告です。
今回は真夏の開催ということで、なんとなく季節に合いそうな沖縄料理とネパール料理にしました。どちらも酒井君の本拠地となる天六・中崎町界隈の人気店です。料理も美味しくワイワイ楽しめて、皆さん、大満足でした!
第1回の沖縄料理「梯梧家(でいごや)」は今回初参加の伯耆晶子さん(旧姓・横井、3年2組)に、第2回のネパール料理「カンティプール」は森下孝子さん(旧姓・吉田、3年8組)にご報告いただきます。それではご両人、よろしく~
■伯耆さんのグルメレポート
今昔館のスタッフの皆さんの早く帰ってほしそうな視線を横目に閉館ぎりぎりまで粘り、いにしえから近代までの大阪を堪能した後、酒井くんの案内でいざ天五中崎町商店街へ向かいます。
天五中崎町商店街はレトロな雰囲気漂う昔なつかしいアットホームなお店が並んでいます。ひょっとしてここも今昔館?酒屋さん居酒屋さんたこ焼き屋さん…、子供のころを思い出します、ということは私たちもレトロの仲間入りなんでしょうね。
商店街の中ほど、「琉球料理」の赤い提灯と青い暖簾が目指す梯梧家の目印です。
酒井くんは慣れた様子で暖簾をくぐり、お店の人に声をかけてそのまま2階の個室へ。いかにも常連ですという様子に皆安心してついて参ります。
残念ながら西岡くんが所用で抜け、代わりに奥村くんが駆けつけてくれました。
飲み物のオーダー後、すぐに季節の食材をあしらった前菜が出てきました。
大阪の夏には欠かせないハモの湯引きに夏野菜といった季節の食材の一皿は、いろどりも盛付けも日本料理のお店だっけ?と一瞬思ってしまったほどです。
新鮮でピカピカのお刺身はアジにイカ、とこれまた季節のお魚。
次にいよいよ沖縄料理ならではのメニューの登場です。
豚の頬皮の燻製のチラガー。面の皮、という字面を思い浮かべるとお箸が止まりますが、口に入れると塩味とスモークの香りのコラボにコリコリした歯ごたえ。おまけにコラーゲンたっぷりそうで、あっという間にいただいてしまいました。
ジーマミー豆腐は滋味豊かなしっかりしたお豆腐。豆腐大好きの私には応えられません。
生(ナマ)海ぶどうの爽やかなプチプチ感には本当に驚きました。スーパーで見かける袋入りの塩漬けの海ぶどうとは別物です。まさに海のキャビアですね。
因みに、海ぶどうは緑藻の仲間で標準和名をクビレズタ、学名をCaulerpa lentilliferaと言います。
プチプチ食感の元である丸い小嚢状の小枝は内部が空洞ですべてつながっており(ゴム手袋の指が無数にあるようなもの)、おまけに増殖時も細胞壁で分割されずに全体が一つの多核体という不思議な生き物です。クビレズタは「括れ蔦」で、ツタのように匍匐茎を伸ばして成長し、基部のくびれた小枝をつけることに由来しています。(「クビレズタ」でなく「クビレヅタ」じゃないの?と思ってしまいますが、「稲妻」を「イナズマ」と表記するのと同じだそうで、専門書でもけっこう混乱してるそうな。)
次は、ゴーヤーチャンプルーとソーメンチャンプルー。こんなおいしいゴーヤーチャンプルーに出会えるなんてとまたまた大感激(お豆腐好きなので…。やや苦手なゴーヤもとてもおいしくいただきました)。
そろそろお腹いっぱいになってきたところですが、豚の三枚肉の煮物のラフティーのとろけるおいしさ、沖縄の赤いお魚、グルクンの唐揚げの香ばしさ、野菜の天ぷらと紅いも団子の甘さにつられ、折しも遠くに響く淀川花火大会の音を楽しみながら、締めの沖縄そばまでしっかりいただきました。
デザートは沖縄限定ショップ・ブルーシールのアイス。紅芋、サトウキビ、ピスタチオ、マンゴーの4種類からじゃんけん勝負で順にゲット。淀川花火大会のお約束に行ってしまった大野くんの分までしっかり皆でわけていただきました。
おいしいお食事の間の話題と言えば、お決まりの高校時代のあれこれ。ラグビー部二人の内輪もめに大笑い。
恩師の、今ではすっかりオープンになってしまった裏エピソード。一生どころか鬼籍に入ってもこんなふうに教え子にお酒の席のネタにされるなんて、先生とは何て大変なお仕事なんでしょう。この世でくしゃみ、あの世で苦笑なさっているかもしれません。
還暦を迎えようというのに分別も遠慮もない教え子たちです、ごめんなさい。
梯梧家は大阪で3代つづく沖縄料理のお店とのこと、以前沖縄で食べたことのある同じメニューも、大阪人の口に合う薄味ながら奥行きのある味わいに熟成されていると思いました。琉球となにわの食文化の融合です。
それにしてもあのお値段であのコースなんて信じられない~~。大サービスの酒井メニューに違いありません。
申し訳なかったのはお酒を飲むメンバーが8人中3人しかおらず、せっかくの酒井君の心づくしのメニューなのにおつきあいが十分できませんでした。酒豪の酒井くんは泡盛もっと飲みたかったんじゃ??
私はと言えば、塩サイダーなる不思議な飲み物がとても気に入りました。
<最後に反省>
あまりにおいしくてパクパクいただいてしまい、グルメ記事なのに写真を撮るのをうっかりしました(>_<)お許しあれ。
是非足を運んでお料理の実物をお確かめ下さい。
<後日談>
8月終わりにバスケ女子会4名で(もちろん私が誘って)再訪問し、生・海ブドウとラフティーとゴーヤーチャンプルーと泡盛に再び大満足。
そして、やはりお料理の写真を撮るのをうっかりしたのでした(^_^;)
当日のお料理の写真がありませんので、梯梧家さんのFacebookから写真をお借りしました。沖縄料理の雰囲気が少しでも伝わればと思います。当日は、もっと色々とありましたよ。
■森下さんのグルメレポート
今昔館の見学を終えて、外へ出ると、江戸時代の大阪から、現実の世界へ引き戻されます。
酒井さんと(かつての)乙女5人で、カンティプールを目指して出発。
JRの大阪駅と天満駅の中間あたり、市営地下鉄なら天神橋筋六丁目駅と中崎町駅と扇町駅を三角形の頂点としてその中間点あたり。天五中崎通商店街の北側、黒崎町の路地にある 「ネパール家庭料理とタンドールの店」です。
途中、昭和の雰囲気の漂う、うだつの上がる家や長屋の前を通りました。私たち世代には懐かしく、若者には、お洒落に感じるのでしょうね。
店の前では、前回8月6日の今昔館ツアー参加者(グルメの会2回目・食通or食いしん坊?)3名がお出迎え。
9人揃って店に入ると、右手にタンドール釜があります。カバブやタンドリーチキン・ナンなどを調理するのでしょうか・・・。
想像しただけでよだれがこぼれそう。階段の少し上がった奧の長テーブルに案内されました。まずは、第4回街歩き&グルメの会に乾杯! どんな料理がでてくるのか興味深々。
カンティプール 谷口さんに聞いてみました。
【インド料理と違うところは?】
「中国と隣接しているため麺料理があったり、お鍋や蒸し餃子があったりします。また、スパイスの使い方が、ネパールの方がマイルドです。スパイスは、ニンニク・生姜・クミン・カイエンペッパー・カルダモンなど、料理に合わせいろいろ使い分けされます。」
では、メニューを紹介しましょう。
■前菜
左奥 なすのアチャール(お漬物)
麻婆なすのようにピリ辛
右奥 自家製カッテージチーズとトマト
手前 チキンカバブ(ミントソース添え)
竹輪のように見えるでしょう。カバブとの説明に納得。
■サグ コ ラドゥ
ほうれん草だんご カシューナッツソース掛け
サグ とは、ほうれん草
ラドゥ は、お祝いの席出だされる菓子
あっさりとして、甘くなく、辛くもなく、お菓子の感覚なし。
■モッツァレラチーズナン 厚みのあるナン。ふっくらして、柔らかい。
写真がありませんでしたので、カンティプールさんのFacebookからお借りしました。モッツァレラチーズの包み焼きで、ピザのようなカットがしてありました。
■焼き野菜とタンドリーチキン
ヨーグルトとスパイスに漬け込んだチキンと野菜の炭火焼き
写真は、4人前 ボリュームたっぷり
■エビ風こんにゃくチリ炒め
こんにゃくと野菜のチリ炒め
どう見てもエビチリ ヘルシーな一品です。
■チョーメン 手打ち麺の焼きうどん
チョーメンchow menとは焼きそばのこと。中華料理の炒麺chao mian=チャオミエンの発音がインドで変化して定着しています。
中華麺を野菜や肉類と炒めてあり、味つけは、ケチャップ中華料理がベースになったインド料理。食べやすく、馴染みの味です。
■カジキマグロとじゃが芋のチーズソースカレー 写真手前
■チキンとおくらカレー 写真奥
■プレーンナン
■ミドリムシナン(ユーグレナ入り)
体に良さそうです。調べてみました。
ミドリムシしか持っていない独自成分パラロミンや、ミドリムシの摂取で、体内のアデイポネクチンが増加する作用があるなど驚異の原始生物です。
アディポネクチンは、糖尿病・高脂血症・高血圧・動脈硬化などの メタボリック症候群を予防し、さらにガンをも予防するそうです。
2種類のカレー サラッとしていて、飲めそう・・。
具もたっぷり、ナンとともに完食。
飲み物
チャン ネパールやインドのシッキム州などチベット周辺で作られる醸造酒。米、ムギ、トウモロコシなどを原料として各家庭で作られるどぶろく。甘酸っぱくヨーグルトの風味がしました。
ラッシー インド料理の飲物でヨーグルトをベースどろっとしていました。ノンアルコールで美味しい。昔、米屋で売っていたプラッシーと違いますよ!
お腹いっぱい・辛いのが苦手な私でもすべて美味しかったです。
話も弾み、楽しい夕食会でした。
次回は、何料理でしょうか。楽しみです。
森下孝子
では、また、次回をお楽しみに~ヽ(^o^)丿
第4回「街歩き&グルメの会」のご報告(完)
by hsakai1215
| 2016-09-10 13:39